エントランスホールを始め
すべての床に張られたライムストーンは、
ガラス屋根の木製調ルーバーと共に
ホール全体を柔らかい光で包み込んでいます。

ガラス屋根のスペースフレームでは
三角形を基本にした組み合わせですが、
床ではさらに六角形に変化して、
それがライムストーンの基本形となり、
吹抜や展示室の室内形状へと展開します。

三角形や六角形を平面に取り込むと、
どこかに破綻する部分といいますか、
スッキリ納めきれない部分が出てくるものですが、
この辺りは、さすが幾何学の魔術師・ペイらしく、
どこまでも、計算し尽くされた空間が続きます。

展示室内は撮影ができないのですが、
その基本形は、吹抜ホールにある
ベンジャミンのプランターにあります。

ペイが選んだこのベンジャミンは、
美術館の人々によって大事に育てられ、
20年たった今、ガラス屋根からの木漏れ日と木陰を
来館者に提供しています。

学芸員の従姉妹に教えられたギミックを一つ。
ライムストーンが張られた吹抜の壁ですが、
この中にライムストーン同色の着色をした
コンクリート打ち放しの梁が
現しになっている箇所があるということ。
これは説明してもらわなければ、
決して分からなかったことでした。

http://blog.with2.net/link.php?460485
↑よろしければ、クリックをお願いいたします。
  ・・・どうも、ありがとうございました。

http://house.blogmura.com/