2012年 9月の記事一覧

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12年09月29日 07時51分47秒
Posted by: macchan
高志国文館11.jpg
高岡の住まいセミナー後の富山・金沢の建築散策。
まず訪れました高岡市美術館・射水市新湊博物館。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201209/article_12.html

お次は、富山市内に今年オープンした高志の国文学館。
http://www.koshibun.jp/exhibition/
設計は、シーラカンス。
旧知事公館の改修と共に、緑豊かな庭園に囲まれています。
高志国文館21.jpg
ここは、故郷ゆかりの作家、書籍や執筆道具などの展示施設。
万葉集を編纂した万葉歌人・大伴家持に始まり、
藤子・F・不二雄、藤子不二雄Aといった漫画家まで、
多種多様な作品を、ゆったりと鑑賞できます。

水盤脇のエントランスアプローチは、
県産材の杉ルーバーで被われた、
5m以上のキャンティレバーの庇が圧巻。
高志国文館31.jpg
高志国文館41.jpg
銀色に輝く外壁は、よく見ると紙をクシャクシャにして
延ばしたようなモチーフのアルミダイカストパネル。
その中には、押し花ような葉の転写も。
この辺りは、紙と本という展示モチーフを
見事に、外壁材に取り入れています。
高志国文館51.jpg
高志国文館61.jpg
そのアプローチに沿って、内部には休憩ゾーンがあり、
内部からは、アプローチ越しに、
庇に切り取られた自然庭園の緑が目に飛び込みます。
高志国文館71.jpg
内部の展示空間は、作家ごとに映像や
書籍で工夫を凝らし、
シーラカンス独特のシンプルで端正な空間と合います。
高志国文館内部51.jpg
また、様々な大型本棚は、本に合わせて、
それぞれディスプレイされて、一つのオブジェのようです。
キッズコーナーも、楽しそうな空間でした。
高志国文館内部11.jpg
高志国文館内部21.jpg
高志国文館内部31.jpg
高志国文館内部41.jpg
もう少し居たいなぁ・・・という気持ちにさせてくれる
作家やその本と向き合える文学館でした。

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12年09月19日 07時47分01秒
Posted by: macchan
先月、北日本新聞社主催の住まいセミナーを
おこなうために訪れました富山県高岡市。

こういう地方に、出掛ける機会があれば、
いろいろとその土地の建築を訪れてみたい。

この高岡市周辺には、その建築が二つ。
・高岡市美術館
http://www.e-tam.info/
高岡市美術館1.jpg
高岡市美術館2.jpg

・射水市新湊博物館
http://www.city.imizu.toyama.jp/museum/
射水市新湊博物館1.jpg
射水市新湊博物館2.jpg

いずれも内井昭蔵氏の設計。
実は、就職活動で内井さんの事務所を志望して、
最後まで残り、事務所でバイトをした経験が・・・。
残念ながら入所は叶いませんでしたが、
その20年後に、アメリカ関係のレセプションで再会、
私のことを憶えてくださっていて、
色々なお話しをさせていただきました。
しかし、そのわずか一ヶ月後に訃報に接しようとは。
射水市新湊博物館3.jpg
その二つに、それも一度に訪れることができました。
それぞれの建築は、塗り壁と独特の特注タイル、
庇やキャノピーで分節・接続され、
フランクロイドライトを彷彿させる建築です。

東京の方には、世田谷区の砧公園内に建つ、
世田谷美術館の方がお馴染みでしょうか。
http://www.setagayaartmuseum.or.jp/mguide/about.html

地元の建設会社専務として頑張っている
事務所の後輩に、同行してもらい、
いろいろ廻ることができました。
長森さん、どうも、ありがとうございました。
(株)ミヅホ建設
http://www.mizuhokensetsu.co.jp/

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12年09月08日 06時36分39秒
Posted by: macchan
121089029648516102063.jpg
八条宮初代智仁親王と二代智忠親王によって、
1615年頃から約40年を費やして
八条宮家の別荘として造られた桂離宮。

簡素にして、明快な建築と庭園は、
日本建築の不朽の名作として、
来日したドイツの建築家ブルーノ・タウト
によって賞賛されました。

その書院の雁行した特徴的な配置計画は、
それぞれの部屋からの月見を考えたものといわれ、
高床式の構造は、桂川の氾濫に備えて、
床下の防湿と通水を考慮するなど、
実用性と美観が一体となっています。
121089031948516101983.jpg
また、その庭園の自然石・樹木・畳石などの配置に、
西欧手法の遠近法・見透線に影響を受けた、
こちらも、明快なデザインの新しい造園手法
が取り入られています。

また、松琴亭の襖や床の間で使われている
青と白の市松模様は、
目にも鮮やかな配色で、
見る人に斬新で、かつ清新な印象
を与える空間となっています。
121089033986416209373.jpg
桂離宮の見学には、事前に宮内庁HPで予約する
必要があります。
皇居、京都御所、仙洞御所、修学院離宮も、
同様な措置がとられています。

桂離宮の解説映像は、こちらの『動画を見る』から。
http://sankan.kunaicho.go.jp/guide/katsura.html

<業務連絡>
※このブログじゃないですよ。IDコメントはこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201209/article_6.html

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12年09月04日 07時44分49秒
Posted by: macchan
世田谷区内を走る世田谷線。
三軒茶屋から二子玉川を結ぶ昔ながらの路面電車。
住宅地をかすめて走る風景は、
古き良き時代を思い出させてくれます。

30年前の当時、世田谷区のまちづくりコンサルタントを
担当していた時代、三軒茶屋、太子堂などの
アパート密集地区に空地を確保する街角広場計画や、
建て替え促進の提案作業をフィールドワークと共に、
おこなっておりました。

そんな縁で、設計を担当したのが、こちら。
いずれも世田谷線沿線にある区立の施設。
九品仏地区会館。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200610/article_8.html
116526106015711198.jpg

等々力地区会館・児童館。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/200610/article_12.html
116526090215726134.jpg

今から13〜24年前、30歳代の
がむしゃらに燃えていた・・・、
いや、いまでも燃えていますが・苦笑、
血気盛んな時代に設計を担当した建築です。

数年前に、立ち寄ってみましたが、
当時の面影そのままに、地域活動の拠点として、
溶け込んでいたことを思い出します。

建築が、刻の流れの中で、
どのように存在し、地域の人々に受け継がれていくのか、
そんな公共建築のあり方を考えさせてくれます。

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