金属製屋根が多くなってきますと、
屋根裏の換気は、より重要となります。
屋根の上は、60℃近くまでになることもあり、
その熱環境は、そのまま屋根裏空間へ放射されます。

断熱材は、常に部屋内側へ設置しますが、
その天井と屋根裏の空間は、高温となり、
天井の断熱材設置不良や、気密不良がありますと、
夏型の結露である高温結露の原因となります。

この棟換気は、屋根形状や素材により、
製作することも多々ありますが、
やはり、屋根のトップのデザインもさることながら、
風雨対策には、万全を期さなければなりません。
なおかつ、屋根裏通気の出口ですから、
その基本がおろそかになってもダメなもの。

ここは、野地板に所定の通気用隙間を残すこと、
その後の納まりなど、すごく気を使って施工するところですが、
今回は、既製品を違和感なく一体化させることに注視。


いつもの落ち葉除け樋(すとっ葉゜ー)
http://www.tanita-hw.co.jp/product/md2-sid43.html
と共に採用しましたのが、
ガルバリウム・棟まど(タニタハウジングウェア)
http://www.tanita-hw.co.jp/product/md2-sid53.html

L=910mmをそれぞれの棟内に配置し、
そこを連結する方法は、板金屋さんに相談。
板金屋さんの秀逸な納まりによって、
既製品とは思えないほど、スッキリと合っています。

さらに換気量の不足分は、十分すぎる大きさの換気ガラリを
入母屋妻壁の米松横桟の中に納めて、さりげなく。
設計と施工の見事なコラボレーションです。

前回の屋根換気の入口デザインは、こちらから。
屋根裏換気の入口デザインと省エネ効果
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201706/article_8.html

http://blog.with2.net/link.php?460485
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  ・・・どうも、ありがとうございました。

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