2017年 8月の記事一覧

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17年08月28日 11時16分51秒
Posted by: macchan

先月の広島帰省のおりに訪れました
さだまさしさんの同級生・黒越シェフの『黒きん』
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201708/article_3.html

今月の帰省では、久しぶりに宮島に行くので、
宮島 レ・クロへお邪魔しました。
http://lesclos.jp/miyajima_les_clos

瀬戸内海や宮島の味覚もお目当てですが、
明治45年竣工・築100年の建築リノベーションにも興味津々。
日本の伝統建築の中で、日本庭園を眺めながら
舌鼓を打つ欧風料理は、また格別でした。

コースランチをいただきましたが、
時折、黒越シェフとお話しをしながら、
楽しく、美味しく、宮島の刻を過ごすことができました。
あなごのパスタ、もみじ豚の宮島ハチミツ添え、
前菜のタコの味深さに驚き、
お聞きすると数時間煮込んでいるとのこと・・・
前菜の中の一品にもこの手の加えようです。

食後に、2階のレセプションの部屋も見せていただき、
日本の伝統建築の職人の技術も堪能しました。
ここの欄間が、みごとな富士山と松林、
う~ん、これは三保の松原のようでした。

場所は、観光客で賑わう表参道商店街から
1本奧の町家通りにある静かな町家街。
町家を改装した洒落た店舗が点在して、
宮島の古き良き時代にタイムスリップできます。

宮島、大鳥居、厳島神社、千畳閣(豊国神社)、弥山、水族館・・・・・
観光で来られた方には、盛りだくさんの宮島ですから、
なかなか1本入った町家通りに
脚を運ぶことは少ないかもしれませんが、
ここはお勧めです。

レ・クロの椅子は地元広島のマルニ木工さん
「HIROSHIMA」シリーズ
https://www.maruni.com/jp/items/st_maruni_collection/st_hiroshima.html

いろいろとどうも、ありがとうございました。

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17年08月22日 18時10分34秒
Posted by: macchan

陶磁器の生産地、美濃焼でも有名な多治見。
ここは、その焼きの技術を活かした、
タイル産業が発達した地でもあります。

そんな多治見に、ユニークなモザイクタイル美術館があります。
藤森照信設計による多治見モザイクミュージアム
http://www.mosaictile-museum.jp/

突然現れる粘土山を模したような大きな山型の塗り壁、
その頂部に松の木が点々と植えられて、
下の方に小さな入口が穴のようにポツン。。。
とにかく、最初は全体の大きさというか、
建物のスケール感がよく分からない。
人が入って、初めてその巨大さが分かりますね。

その塗り壁には、様々な陶磁器やタイルの割れた破片が埋め込まれ、
小さな小窓と竹の樋が一箇所。
この巨大な塗り壁を塗り上げるのに、どれほど多くの
左官職人さんの努力があったことか。

そして、やっぱり気になるのはこの山型の外観と松の木、
裏はどうなってるの???
横に回ってみると、これまたそのまんまの屋根形状・笑
当たり前すぎて、こちらがいろいろ考え過ぎてしまうところが面白い。

よく見ると植えられた松の木のメンテナンス用ハシゴが
しっかりと用意されております。


中に入りますと、まず最上階の4階まで一気に登る階段が。
その上が明るいだけに、階段の暗さが一層引き立ちます。


階段脇の穴ぐらは明るくなって、
中を覗くと上にトップライトがあり、
これは、コルビジェのロンシャン教会の採光塔のようです。


上がりきると、これまた天井に穴が開いた半戸外空間。
丸い穴の周囲からワイヤーが床に絞り込まれて、
そのワイヤーには、沢山のモザイクタイルが挟み込まれ、
まるでタイルノシャワーが降り注ぐようです。
http://www.mosaictile-museum.jp/collection/

ここでは、タイル貼りの流し台やトイレ、壁画など
かつて生活の中に溶け込んでいたモザイクタイルの姿。

階下の室内ギャラリーには、様々な種類の
モザイクタイルが展示されていて、
モザイクタイルを設計に使ってみたくなります。

その他にも、既製品に土塗りを施した照明器具、コンセント、
果ては、防火扉まで・笑
モザイクタイルと貼った消火栓などなど、
まだまだいっぱい面白いものが見つかりますよ。

最後のショップで、500円モザイクタイルつめ放題、
少々遠慮して、コップ余らしていると、
もっと山盛りに入れても大丈夫ですから・・・と
お店の人に、もう一踏ん張りを促され・苦笑
皆さんも是非、コップいっぱいに。。。

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17年08月18日 11時58分30秒
Posted by: macchan

名古屋から北へ35km、旧岐阜県庁跡地の再開発に建つ、
伊東豊雄氏設計のぎふメディアコスモス。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/about/character.html

岐阜市の市立中央図書館と交流ホール、プラザ、
そしてギャラリー、スタジオからなる複合施設です。
『知の拠点』、『絆の拠点』ということで、
市民相互の交流が、より啓発されるように
オープンな建築の中に、各ブースが点在して、
それぞれが適度な独立性を保ちながら、その気配を感じられる
プランニングは、大きな家と小さな家の組み合わせ、
これが、訪れた市民により親しみを持たせて、
それぞれが、さまざまな活動を楽しめるように仕掛けられています。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/floor_map.html

そして、圧巻なのは2階の中央図書館。
全体を覆う構造体の木製格子によるシェル構造屋根の下に、
『グローブ』と呼ばれる逆さまの漏斗形状のかさが浮かび、
大空間の建築に、小さな居場所が点在して、とても落ち着く。

さらにこの中に、自然の光や機械式の換気と自然対流、
床からの輻射冷暖房により、大空間の省エネルギー対策が施されている。
http://g-mediacosmos.jp/cosmos/about/20161026115337-25a7532106aebe9aa9c397694f314320d00ebea6.jpg
岐阜の厳しい冬に、市民のこの上ない居場所となることが、
容易に想像できる、気持ちの良い建築でした。

さらに、コンビニやスターバックスも併設されて、
いつまででも、滞在できる仕掛けもあり、
岐阜市民の『知の拠点』、『絆の拠点』となるでしょう。

同じ敷地内に建設される同氏設計の岐阜市庁舎ができあがると、
さらに相互に連動したみんなの広場となりますね。
http://www.city.gifu.lg.jp/secure/29461/1_01_sekkeikonseputo.pdf

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17年08月16日 11時55分26秒
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『うだつ』とは、屋根が連続する町屋にあって、
屋根の両端を一段高く棟を立ち上げて、
火災の類焼を防ぐ、防火壁のこと。

この『うだつ』を造れるのは裕福な家であり、
それが庶民からの願望となって、
『うだつ』を造れるように成功すること、
すなわち『うだつ』が上がる という語源となりました。

名古屋出張の折りに、美濃和紙で有名な美濃市に、
江戸から明治時代の商家の家々が多く残り、
この『うだつ』の街並みが形成されています。
http://www.minokanko.com/udatsu/

 

さすがに、1300年の歴史を持つ美濃和紙を産んだ町だけに、
それぞれの間口も大きく立派で、
小坂家(国指定重要文化財)、旧今井家(市指定文化財)など
連子格子窓の連続が美しい。

平安時代から江戸時代にかけて、
奥行きに関わらず、間口の広さで間口税が掛けられたため、
間口3間前後のうなぎの寝床のような町屋が出現しましたが、
ここでは、間口5〜6間の家もあり、
さすが豪商の町を感じさせます。

そして、その両側に立ち上がる『うだつ』も立派なもの。
むくりの付いた屋根に合わせたむくり『うだつ』、
さらに、それぞれが立ち上げた二重の『うだつ』まであり、
往時の繁栄を今に伝える美濃の街並みでした。

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17年08月14日 11時52分18秒
Posted by: macchan

久しぶりに東京での講演会のお知らせです。
facebookを通してご縁をいただいたのが、
全国で企業研修をおこなっている北村美由起さん。
その(株)北村クリエイト主催による講演会。
https://ameblo.jp/transactional-analysis/

・『男の美学・講演会』
熱くしなやかな3人の男たち

○高野誠鮮:僧侶、ローマ法王に米を食べさせた男
○高野登:人とホスピタリティ研究所
元リッツカールトン日本支社長
○松永務:建築家 アトリエMアーキテクツ主宰

・2017年11月19日(日)
13:20~16:40 開場13時
・会場:エッサム神田二号館4階
東京都千代田区内神田3-24-5
・参加費(税込み)
1.5万円(プレミアム席)
1.0万円(8/31申し込み)
1.2万円(9/1以降申し込み)
10/20締め切り 定員130名

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17年08月09日 09時49分46秒
Posted by: macchan

さだまさしの詩島では、さださん高校時代の同級生の方々に、
引っ越しのお手伝いをしていただきました。

皆さん、若い頃からさださんと詩島へ集まって、
旧交を温めていたということですが、
今回も、それぞれ遠方より集まっていただき、
詩島の各施設の荷物の整理と移動を手伝っていただき、
本当に助かりました。

完成後に母屋の広場でBBQパーティをおこなったのですが、
そこで、コックの正装でお手伝いいただいたのが同級生で、
シェフの黒越勇さん。
下ごしらえされた料理は、BBQとは思えない味でした。

実は、広島や宮島で4店舗をお持ちのオーナーシェフ。
元ANAクラウンプラザホテルの総料理長、
2000年ドイツ開催の世界料理五輪・金メダルと
錚々たる経歴のシェフの匠です。
http://lesclos.jp/company

広島出身の私は定期的に帰っているので、
番組後、またお邪魔しますとお話ししたものの、
なかなかスケジュールが合わず、
いらっしゃる時に伺えませんでしたが、
先日、やっとお会いできました。

広島の八丁堀、東急ハンズ裏手にある
鉄板焼きの『黒きん』
http://lesclos.jp/kurokin

店名の黒きんのロゴは、
さだまさしさんの直筆です。
鉄板を挟んで、調理を拝見しながら、
さださんや詩島のお話しで、盛り上がり、
美味しい楽しい刻を過ごすことができました。
また、寄らせていただきます。

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17年08月02日 16時11分22秒
Posted by: macchan


焼杉はその名の通り、杉の表面を焼いて炭化層を創り、
杉材の耐久性を増すという古来からの手法です。

杉板三枚を三角形に組んで番線で留めて、
起こした火の上にかざすと、
やがて煙突効果で上まで火が上がって、
上部から煙と共に勢いよく炎が吹き出します。

その状態になって、火から離して、
横に倒して、番線を外して内側の燃えた部分を露出させて、
水を掛けて消化すると、できあがり。

動画は少し湿気が多く、炎が上がっていませんが、
乾燥時期の煙突効果の炎のでは、
予想以上に大きな火や火の粉がでるので、
一般的な住宅街では、できる作業ではありません。

新築の住宅でもたまに見かけるようになった
焼杉の外壁ですが、大きな問題はそれをどこで杉を焼くか。
街中の現場ではもちろん御法度はいうまでもありませんが、
工務店の作業小屋とて、周囲に住宅はあるでしょう。
よほど周囲に何もないところでないと、
煙や火の粉の問題で、できません。

さだまさしさんの個人所有の詩島では、
リフォームするにはコストが掛かりすぎるため
RC基礎と鉄骨の補強を断念したバンガロー棟三棟。
その上部構造の木造はしっかりしていましたから、
この構造躯体を浴室棟や便所棟の再生や
他の施設の補強材に再利用する逆転の発想。

個人所有の島に外部から資材を運ぶことを
極力少なくする必要があり、効果的な手法でした。

そのバンガロー棟の外壁の杉材を高圧洗浄して、
外壁材として使用するものは、焼杉に、
内装材にも転用しています。
焼杉の外壁材として再活用しました。

焼杉の製作動画はこちら。
https://youtu.be/e7ygwtNF5s8

 

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17年08月01日 17時36分20秒
Posted by: macchan

広島・呉の大之木ダイモが提供する
Jパネル落とし込み構法の商品住宅『木香の家』
http://daimo.jp/kinoie/modelhouse/4960/

私が計画・設計に参画しましたが、
その『木香の家』を紹介する冊子が届きました。
モデルハウスの写真と住まいの特徴、
そしてJパネルの特性と概要など、
分かりやすく、良くまとめられております。

もしご興味がありましたら、ご連絡ください。

『木香の家』の概要説明はこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201707/article_2.html

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