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あの、宮大工「西岡常一」氏のドキュメンタリー映画「鬼に訊け」を見てきた。
名古屋の単館映画館シネマスコーレでは、今月頭から上映していたのだがなかなか行けず最終日となる今日やっと行けた。

この映画自体は、今年の2月から映画の舞台となった奈良と東京を皮切りに6月まで全国縦断しているようだ。
詳しくは、「鬼に訊け」HPをご覧下さい。


内容は、薬師寺の伽藍建築を中心としたインタビュー形式の作品だ。
概ねは、ビデオ作品である「宮大工西岡常一の仕事」と「西岡常一寺社建築講座」を再編集したような作品ではあるけれど、建築だけでなく仕事に向かう姿勢をとつとつと話す晩年の西岡氏の語りがとても良い。

タイトルは「鬼に訊け」ではあるが、晩年の西岡氏からは鬼などという言葉は当てはまらない。本当に好々爺だ。
現場や打ち合わせにおいて、学者やら役人と喧々囂々のやりとりをした西岡氏をそういった場で見た人は限られた人なんだろうと思いますが、映像で見る西岡氏は一人の神仏に仕える大工の棟梁そのものだった。

まだご覧になっていない方は、ぜひどうぞ。