ある天気のいい日、自転車でフラフラと散策していて、ついでに見てきました。
杵島炭鉱の経営者として知られる高取伊好(たかとりこれよし)(1850~1927)の旧宅で、
唐津市北城内の海岸沿いに建っています。
 旧伊藤伝右衛門邸と同じく、明治から大正、昭和期へと移行していく建築的な特徴を
見ることが出来ます。

 僕が少々驚いたのは工芸品レベルで仕上げられた「仏間」、茶室周りの細かな造作、
また、あちこちにある意匠性の高い建具、欄間、杉板絵等であって、謳い文句にある絢
爛たるふすま絵が描かれた「能舞台」ではありませんでした。

 洋間の応接室は「旧伊藤伝右衛門邸」にもありますが、これが和洋折衷の趣を見せる
のに対し、この「旧高取邸」は完全に「ヨーロッパ風」の洋室として造られています。暖炉
も旧伊藤邸のはでっかいマントルピースを持っていますが、こちらはどちらかというと薪ス
トーブのように小さくスマート。

 この旧高取邸がある唐津市の城内はいたるところ石垣やら土塀やら、あるいは腕木門
があったりして、歴史を感じる落ち着いた雰囲気があります。

 こういった街の散策は、何とも言えず心地良いものです。

 まさき設計 

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