商業建築として外観パースを描く段階での重要なポイントの一つが配色を検討する作業である。参考になるのが、売り手側の用意した立体的服飾を着たモデルが観客席に挟まれたキャットウォークを音楽に合わせて歩いたりポージングしたりしてデザイナーの作品をより魅力的に表現する場となるファションショーである。
ある時期からモデルの人種構成で圧倒的多数を占めていた白人が黒人でないと活かせないカラーがあることに目覚め、オレンジ色を際立たせる主役として台頭してきた時期の感動が忘れられず機会が訪れた時、脳裏に刻まれたこの配色の扉を開けたく願いチャレンジした作品の一つである。
特に
過去、店舗業界でタブー視されてきたブラックカラーの採用が、現在のようにプラス思考として受け入れられる時代がもう少し早ければ、クライアントへの説得に強い追い風を受け妥協の産物となった、インパクトの弱いグレーベース化したファサードの配色を阻止出来たのではないか・・・今でも反省しています。