私が八ヶ岳に移住を決めたのは

単純に大好きな八ヶ岳の懐に抱かれていたい、

という一心でした。

当時銀座の裏通りに机一つだけのスペースを借りて

好景気の波に乗ってずい分仕事はありました。

時間をやりくりしては夜行電車に飛び乗り、

四季を通して八ヶ岳に登りまくりました。

「縁」といえば「好きで通いつめた」というだけです。


思えば20年前ここに立って周りを見渡すと、

高原のペンションが100軒近くあると知りました。

そのどれもが第二世代の終焉を迎え新しいスタイルを模索している時期でした。

私のやるべきことが見つかりました。

誰よりもうまくデザインできる自信がありました。


そんなわけで私のNEW STYLE PENSION はこの高原で5作品現存します。

そんなペンションのオーナーたちがグルマンに扮装して、

カンティーフェアーでサラダバーの呼び込みをしていました。

カメラを向けると陽気にお腹をたたいてくれました。null