・所在地:静岡県静岡市
・主要用途:専用住宅
・敷地面積:150.30m2
・延べ面積: 99.36m2
・2階建て
・竣工:2014年3月
・構造:静岡県産杉材Jパネル落とし壁工法
・しずおか木の家推進補助事業
・施工:大隆木内工務店

・建設プロセスと設計・施工ポイントはこちらから。
http://atelier-m-architects.at.webry.info/201707/article_1.html

日本平の中腹に造成された桜ヶ丘団地は、
日本平動物園や有度山総合公園が隣接する山あいの場所。
南敷地が1m高く、大型住宅の大きな壁面が奧長く
迫っているため、1階では明るさを確保することも
良好な通風を確保することも困難でした。

打開策として階段浴室洗面を思い切って南側に
迫り出させて、その分東西を大きくセットバックさせる
凸型プランを提案し東西の南面に広がる空間を確保しました。

これにより、この敷地独特の風のみちを取り入れ、
南の陽だけでなく朝日・夕日と風景を感じることが
できる平面計画としています。

 

玄関アプローチ上部には大きな屋根の下の2階デッキが
浮くように設けられ、西日を遮りながら風景を楽しみ、
その一角には玄関脇からのアオダモの株立ちが
枝葉を延ばしています。

 

30坪総2階プランに組み込まれた2つのバルコニーに
よって広がりがあり、明るい2階広間には、
堀座コーナー、ソファコーナーデスクコーナーと
いくつもの居場所が用意されています。

 

在来工法よりも粘り強い木造モノコックを構成する
静岡県産杉材Jパネル(国産材3層クロスパネル)を
柱の間に落とし込み梁を組み込んでいく、
落とし壁工法を採用しています。

この構造壁のほとんどを仕上げ材として現しにすることで、
内部造作工事を大幅に軽減し、柱と梁、壁天井の
Jパネルが現しとなった室内空間は、
木材による自然の調湿環境を備えています。

この構造用Jパネルは階段や各所の間仕切り壁としても
活用して、できるだけ内法空間を広げることにも役立てています。
さらに、構造から出る端材も活用して、家具を製作しています。

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