戸建て住宅ではこれまでほとんどすべてにおいて、べた基礎を採用してきた。
住宅瑕疵担保履行法が制定される以前は、べた基礎の鉄筋量はおおよそ経験的に決めてきたのだが、このところべた基礎の構造計算をするようになってみると、どうも今までの基礎の考え方が最善とは言えなくなってきた。

 べた基礎の場合、上部の布基礎の立ち上がりによる拘束された4辺、あるいは3辺固定などの構造スラブとして鉄筋量の計算を行うのであるが、この立ち上がりがちょっと遠いとすぐ D13-125@とか100@とかになってしまうのである。ダブル配筋を基本としているのですごい鉄筋量が必要となってくるのである。
 これは地反力による曲げモーメントを基に行うので、向かい合う立ち上がりが遠いほど鉄筋量が増えることになる。基本的に他の計算方法が無いのでそうなるのであるが、本当にそうなのか。
 例えば向かい合う立ち上がりが 10m 以上とか離れた場合には、スラブの真ん中あたりは本当に布基礎にかかる荷重を支えていると言えるのだろうか?

 そこで以前からあるフーチング付きの布基礎で計算してみると、あっけにとられるくらい鉄筋量が減る。
床下を防湿土間コンクリートとして考えると、べた基礎に比較し、基礎工事でかなりの鉄筋とコンクリート量を減らすことが可能である。但し布基礎の場合はご承知のように若干施工手間がかかるのである。

 以上の考察から場合によっては布基礎も、選択肢に加えた方がいいのではないかと考えるようになったのだ。今のところ使い分ける明確な判断基準を持たないが、これはコストを考える上で、もう少し慎重に検討すべき事であると思うのである。

 まさき設計